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事例・インタビュー

改善を重ねて売上2.5倍
思い入れのある「自社製品」を直接消費者に届ける。

株式会社フクイ(http://fukui-inc.co.jp/)は1934年に浅草で創業、現在の埼玉県草加市に移転した翌年の1968年よりチョコレートの製造を開始しました。現在ではチョコレートを専門に大手コンビニエンスストアやお菓子メーカーからのオーダーに応え、OEMメーカーとして事業を展開しています。その一方、楽天サイトで販売する自社製品「ノンシュガーチョコレート」は、食べたいけれど、太りたくない、そんな「いいとこどり」したい女性に大人気で売上を伸ばしています。今回は代表取締役の西尾隆一郎氏にお話を伺いました。

オンラインショップをオープンした経緯は?

弊社はクライアントのオーダーに応えてチョコレートを製造することが主な事業ですので、オーダーに応じて材料、コスト、納期など様々な「制約」があります。その中で可能な限りおいしいものを作ることはとても重要なのですが、一方で私達にとって「本当にお客様にお届けしたい」ものを追求するということは、その制約からどうしてもはみ出してしまうという歯がゆさがあり、チョコレート専門メーカーとして想い入れを持ってお届けできる製品を作りたいという想いから、自社製品としてのチョコレートを開発しました。その販売ルートとして、大きなリスクを抱えずに始められるオンラインショップを選んだということです。

ノンシュガーチョコレートの開発はどのようにされたのですか?

あるとき社員が「虫歯にならないチョコレートを作れないか?」と発言したのがきっかけです。当時注目されはじめていた砂糖以外の甘味料をいろいろと試す中で、カロリーが砂糖の半分でチョコレートの風味も損なわないマルチトールに目をつけて商品開発し、「虫歯にならないチョコ」として売り出しました。現在では歯の健康のためだけではなく、カロリーや糖類を制限したいがチョコレートも食べたいというわがまま(?)な女性にも人気です。

modeとの取組に至った経緯は?

オープン当初から楽天の広告などを活用することで徐々に売上は上がっていきました。月商100万円を超えるまでにそれほど時間はかからなかったのですが、そこからは横ばいが続く状況でした。そんなときにmodeさんから提案をいただき、最初は半信半疑でしたが、売上が上がるならとトライしてみることにしました。

導入の効果は?

スタートすると、サイトへの修正だけでなく、価格の調整や、広告の使い方まで細かな指示をたくさんもらいました。「こんなことやって売上あがるのか?」と疑う部分もあったのですが、施策を重ねるに連れて、相乗効果を生むように売上が上がり始めました。導入前と比較すると売上は2.5倍以上、この一年間でもリピーター率が10pt以上向上するなど、小さな改善の継続的な積み重ねが売上に繋がることを実感しています。

今後の展開について

今の一番人気は「ノンシュガーチョコレート」ですが、チョコレート専門メーカーとして「『チョコ屋』のミルクチョコが一番好き」と言っていただけるミルクチョコレートを提供しようと考えています。自社製品には社員の思い入れも強く、社員が家族へのお土産に買って帰ることも少なくありません。誇りを持ってお届けできる「おいしい」チョコレートをベースにノンシュガーチョコレートにもバリエーションを増やし、多くのニーズに応えていきたいと思います。

また、Amazonでの販売も開始しておりますし、近い将来には自社ドメインのECサイトでの販売も検討しています。フクイや『チョコ屋』のことをより多くの人に知っていただくべく認知活動にも力を入れ、インターネットでの販売が事業として大きく成長するよう取り組みたいと思っています。

運営サイトチョコ屋

楽天市場内のインターネット通販サイト。カカオ80%のビターチョコレートやノンシュガーチョコレートはクーベルチュールチョコレートを使用した本格派。累計販売数は300万枚を越え、楽天内レビューの評価も5点満点中、平均4.4以上を獲得。品質はもちろん、サービス面でも高い評価を得ている。
https://www.rakuten.co.jp/fukui/

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